外貨両替をすることになった場合、いったいどこで両替ができるのか、どんな方法で両替をすればいいのか悩んだことはありませんか?外貨両替というと、パッと思いつくのは空港や銀行の窓口かもしれませんが、今は外貨両替をする場所や方法も多様化し、どんどん便利になってきています。今回は色々な外貨両替の方法やそれらのメリット、デメリットを中心に解説していきます。
外貨両替とは?
日本で使える通貨は、皆さんご存知の通り「円」です。アメリカは「米ドル(以下:ドル)」、EU圏は「ユーロ」…というように、世界各国使える通貨が異なります。海外旅行などで日本以外の国に行く場合は、現地の通貨を用意する必要があります。この時、日本円と現地の通貨を交換するわけですが、このように異なる通貨を交換することを「外貨両替」と言います。両替の方法には、両替所での両替の他、宅配サービスやFXなど、いくつか方法があります。
外貨両替には手数料がかかります
ニュース番組などでよく聞く「1ドル=○○円」というような為替レートで、「1ドルをいくらの日本円で交換する(買う)ことができるか」がわかるわけですが、例えば1ドル=100円の時に、100円と1ドルを交換できるかというとそうではありません。外貨両替をするためには手数料がかかるのです。手数料の金額は両替所によって変わりますが、多くの両替所では、「1ドルにつき○○円」という形で手数料がかかります。両替所に表示されているレートは「両替レート」といい、為替レートに手数料を乗せた額が表示されています。
為替レートが「1ドル=100円」の時に
1ドルあたりの手数料が1円の両替所で10,000円を両替すると…?
10,000円÷101円=99.01ドル
1ドルあたりの手数料が3円の両替所で10,000円を 両替すると…?
10,000円÷103円=97.09ドル
このように、1ドルあたりの手数料がほんの数円の違いでも、両替する額によっては受け取れるドルが大きく変わってきます。つまり、この両替レートが低い両替所で両替をした方がお得ということです。
また、両替する通貨がドル、ユーロの場合は、現地で両替をすると手数料が高いので、日本国内で両替をする方が有利です。その逆で、基本的にマイナー通貨は日本国内よりも現地で両替をした方がお得に両替できます。
外貨両替方法別メリットデメリット
それではここからは、メリットとデメリットを挙げながら、外貨両替方法を紹介していきます。
銀行
銀行の支店や空港にある両替コーナーで外貨両替ができます。
メリット
・偽造通貨のチェックをしっかりしているので信頼度は抜群
・空港や街中にある両替コーナーの営業時間は長い
・通貨の在庫切れの心配はない
デメリット
・レートの設定が高め
・銀行の窓口の営業時間が短い
ゆうちょ(郵便局)
全国のゆうちょ銀行全店舗、郵便局の一部店舗で外貨両替ができます。
メリット
・日本全国に店舗がある
デメリット
・取り扱い通貨の種類が少ない
・店舗によって通貨の在庫に偏りがある
外貨両替専門店
空港や街中にある外貨両替専門店で外貨両替ができます。
メリット
・取り扱い通貨の種類が多い
・銀行や空港が運営している店舗もあるので、信頼度は高い
デメリット
・レートの設定が銀行とほぼ変わらない店舗もある
金券ショップ
街中にある金券ショップの店舗で外貨両替ができます。
メリット
・銀行などと比較してレートが安いことが多い
・店舗の営業時間=両替できる時間なので使いやすい
デメリット
・店舗によって通貨の在庫に偏りがある
・偽造通貨のチェック体制が不透明
宅配サービス
インターネットで外貨両替を申し込み、指定日に指定場所で外貨を受け取るサービスです。
メリット
・時間を気にする必要がない
・クレジットカードが使える業者も
デメリット
・申し込みから受け取りまでに数日かかる
・スマホやPC操作が不慣れな人にとっては難しい
FX
FX口座を使って、外貨両替をすることができます。
メリット
・手数料が圧倒的に安い
・24時間いつでも申し込みができる
デメリット
・申し込みから受け取りまでに日数がかかる
・FXをやっていない人にとっては、手間と時間がかかる
クレジットカードのキャッシング
海外にあるATMで、現地通貨を引き出すことができます。
メリット
・両替の手数料がかからないため、繰り上げ返済をすれば一般的な両替よりお得になることも
・急な両替に対応できる
デメリット
・「キャッシング=借金」なので使い過ぎには注意
・そもそもクレジットカードを持っていない人は使えない
まとめ
このように、近年のライフスタイルの多様化などから、両替方法も窓口だけではなく、さまざまなサービスが登場してきています。「平日は時間がとれない」「空港の両替所は混雑するからイヤだ」という人にも対応できる両替方法があるので、自分にはどのような両替方法が合っているのか、事前に検討しておくと良いでしょう。