世界で最も多く流通している米ドル(以下:ドル)。日本人に人気のビーチリゾートであるハワイやグアムでも使われている通貨なので、日本人にも比較的馴染みがある通貨かもしれません。世界的に強いドルは、日本国内はもちろん、海外の外貨両替所でも両替ができます。そんな「どこでも両替できる」ドルだからこそ、どこで両替すれば良いのか迷ってしまうものです。今回は「日本円→ドル」の外貨両替について書いていきます。
「日本円→ドル」の両替をお得にする
日本円をドルに両替をするなら、できるだけお得に、そしてラクに両替をしたいものですよね?どこで両替をすればお得にラクに両替ができるのでしょうか?
国内?or現地?
日本円からドルへの両替は、日本国内だけではなく、現地の銀行や両替所でもすることができます。ただしドルの両替については、明らかに「国内」で両替をした方がお得です。ドルは世界的に需要が高く、流通量も多い通貨です。それとは逆に、日本円はアメリカでは需要がほとんどありません。このため、アメリカで日本円からドルに両替をしようとすると、日本で両替をするよりも手数料が高くなってしまうのです。
国内ならどこで?
ドルは日本国内の両替所であればどこでも取り扱っている通貨なので、銀行、空港、両替専門店、金券ショップなどの外貨両替を行っているところなら、どこでも両替は可能でしょう。では、その中でもお得にラクに両替ができる場所はどこなのでしょうか?
手数料を抑えてお得に
「外貨両替をする際には、金券ショップが手数料が安くてお得」とよく聞きますが、どのぐらい手数料がお得なのでしょうか?「三菱UFJ銀行」と「大黒屋」を例に挙げて、両替レートの比較をしてみます。
【2020年6月10日の1ドルあたりの両替レート】
三菱UFJ銀行 110.59
大黒屋 109.81
この2つの両替レートの差は0.78円です。「なんだ0.78円か」と思わないでください。これは「1ドルあたりにかかる手数料の差」です。もし、1000ドル分のドルを購入するのであれば、780円の手数料の差が出るということです。手数料の安さを考えるのであれば、銀行よりも金券ショップでの両替がおすすめです。
家で完結、ラクに両替
「普段は忙しくて両替に行く時間がない」「できるだけラクに両替をしたい」という人におすすめなのは、外貨両替の宅配サービスです。 「三菱UFJ銀行」と「ドルユーロ」を例に挙げて、両替レートの比較をしてみます。
【2020年6月10日の1ドルあたりの両替レート】
三菱UFJ銀行 110.59
ドルユーロ 110.27
このように両替レートは銀行と比較すると若干低めですが、利用する業者や両替の条件によっては送料がかかったり、お金の支払方法によっては振込み手数料や代引手数料などがかかってしまうこともあります。ただし、「ラクさ」という観点だけで考えると、家で申し込んで家まで外貨を送ってくれる宅配サービスが、最もラクな両替方法と言えます。
ドルに両替する時の注意点
高額紙幣は使えないことも
アメリカのドル紙幣は、1ドル、5ドル、10ドル、20ドル、50ドル、100ドルの6種類の紙幣がありますが、50ドル、100ドル札のような高額紙幣は、国やお店によっては断られることも…。これは、偽札が多く出回っていることや、お釣りをそんなに準備していないことが理由です。また、チップの習慣がある国では、1ドル紙幣が重宝します。両替をする際に、可能であれば小額紙幣を多めに入れてもらった方が使いやすいでしょう。
クレジットカードの使用も検討して
海外の多くの地域は、日本と比較するとスリや置き引きなどの被害が多いものです。このため、多額の現金を持ち歩くのはとても危険です。クレジットカードが普及している国へ渡航するのであれば、両替は最低限の額にして、高額の買い物をする場合はクレジットカードを使用する方が安全です。
余ったドルはどうする?
気合いを入れてたくさん両替したけど、使いきれずに余ってしまった…という経験がある人も多いのでは?このように余ってしまったドルは、帰国後、どうすれば良いのでしょうか?
銀行や両替専門店を始めとする両替所では、まず間違いなくドルの取り扱いがありますので、紙幣であればドルから日本円に両替をしてもらえます。ただし、手数料がかかることを忘れてはいけません。渡航前に円からドルに両替する際にも手数料がかかっているので、合計2回も決して安くはない手数料を払っていることになります。ドルであれば、アメリカ本土やハワイ、グアム以外でも、パラオやミクロネシア連邦、パナマ、カンボジアなどでも使うことができるので、次回の海外渡航までとっておいても良いかもしれません。
まとめ
ドルをお得に両替したい場合は国内で。そして渡航する地域によってはクレジットカードの使用も視野に入れて、必要最低限の額を両替するのが、一番損をしない両替方法と言えます。渡航することが決まったら、渡航先の治安やクレジットカード事情などをしっかりとチェックすることが、無駄な両替を防ぐことになり、お得な両替に繋がることになります。