外貨両替をする場合、一番お得に両替できる場所として挙げられるのが「金券ショップ」です。金券ショップは銀行よりも入りやすいイメージがあり、そしてお得に両替ができるというメリットしかなさそうに感じられます。今回は金券ショップの外貨両替のメリット・デメリットや、銀行などとのレートの比較を中心に解説していきます。
金券ショップでの外貨両替のメリット・デメリット
それでは、金券ショップでの両替にはどんなメリット、デメリットがあるのか見てみましょう。
金券ショップでの外貨両替のメリット
・レートが良い
銀行や外貨両替専門店などと両替レートを比較すると、金券ショップの方がレートが良いことが多く、これが金券ショップで外貨両替する最大のメリットです。お得に外貨両替をしたい方にとってはとても嬉しいメリットですね。
・スピーディーに両替ができる
銀行などで外貨両替をする場合は、書類に色々と記入する必要がありますが、金券ショップで両替する場合は、このような必要がないので両替の手続きがスピーディーです。
・気軽に利用できる
銀行などと比較すると営業時間も長く、街中にあることが多いので、日中に時間が取れない人にとっても利用しやすいでしょう。
金券ショップでの外貨両替のデメリット
・偽造通貨に注意
銀行のような金融機関では、外貨であっても必ず鑑定を行っています。偽造通貨の心配もあるので、金券ショップで外貨両替をする場合は、鑑定機を導入している大手の金券ショップを利用する方が安心です。
・通貨の在庫に偏りがある
銀行などと異なり、金券ショップの通貨の在庫には偏りがあります。少し多めに両替をしたかったり、金種を選びたい場合は事前に在庫確認をすると良いでしょう。
・キレイな紙幣ではないことも…
金券ショップで扱っている紙幣は、キレイなものばかりとは限りません。シワが酷かったり汚れているものもあります。いずれにしても使える紙幣ではあるので問題はないのですが、たまに極端に汚れているものもあるので、抵抗がある人もいるかもしれません。
本当にレートが良いの?
レートが良いという金券ショップですが、本当にレートが良いのでしょうか? いくつかの銀行や両替専門店などと比較してみます。
【2020年7月29日14時の1ドル、1ユーロあたりの両替レート】
USドル | ユーロ | |
三菱UFJ銀行 | 107.94 | 127.21 |
みずほ銀行 | 108.14 | 129.20 |
三井住友銀行 | 107.83 | 127.22 |
トラベレックス(オンライン) | 108.05 | 127.35 |
外貨両替ドルユーロ | 108.18 | 126.89 |
ドルレンジャー(新宿西口店) | 104.87 | 124.14 |
大黒屋(渋谷センター街店) | 107.05 | 126.64 |
銀行などと比較すると、確かに金券ショップであるドルレンジャー、大黒屋が良レートだということがわかります。この表を見て「3円ぐらいしか差がないじゃないか」と思われる方もいるかもしれませんが、これはあくまでも1ドル、1ユーロあたりの円の値段です。100ドル(100ユーロ)、500ドル(500ユーロ)…と、両替する金額によっては、300円、1500円…という大きな差になっていくので、数円の差だとしても、少しでもレートが良いところで両替をする方がお得となります。
外貨宅配をしている金券ショップ
このようなお得に外貨両替ができる金券ショップは、市街地にあることが多く、日本全国の人が誰でも気軽に行ける場所にあるわけではありません。
そこで、近くに外貨両替ができる金券ショップが無い人でも気軽に両替ができるサービスが外貨の宅配サービスです。金券ショップでも宅配サービスを行っているところもあります。ネットで外貨を注文して、家や職場に届けてくれるので、市街地以外の人でも利用することができます。
ただし、店舗での外貨両替と異なり、外貨宅配サービスは別途送料や振込み手数料が発生することもあります。お得に両替したい場合は、レートだけではなく、それらの手数料込みの金額で判断しましょう。
チケッティ
日本円から両替できる通貨はドルとユーロのみ。支払方法は銀行振込と代金引換から選べます。送料は別途かかります。
J・market
取り扱い通貨は16種類。支払方法は銀行振込、送料は別途かかります。
金券ねっと
通販型金券ショップで、両替できる通貨はドルのみ(100ドル札)ですが、送料無料で、VISA・MASTERのクレジットカードが使えます。
まとめ
街中にあって気軽に利用できる金券ショップ。銀行よりもレートが良いので、事前にお得に両替をしたい人にはおすすめです。ただし、偽造通貨のリスクはゼロではないということも念頭に、鑑定機の有無やショップの評判などをしっかり調べて、業者選びは慎重に行いましょう。