海外から帰国する時、お財布の中に意外と残っている外貨の硬貨(コイン)。どこかで両替したいけど、「日本円に換算すると大した額にはならなそうだし…」と思って、ついついタンスにしまったままになっていませんか?「日本では使えないお金だし、どうすればいいの?」と思っている方は少なくないはずです。今回は、そんな余った外貨の硬貨の両替方法や使い道などをご紹介します。
外貨の硬貨(コイン)は両替ができない!
外貨の紙幣がたくさん余ってしまった場合、銀行や両替専門店などに持って行けば外貨から日本円に両替することができます。ただし手数料は高くつくので、もし次回使う機会がありそうなのであれば、次回まで取っておいた方が良いかもしれません。
そして余ってしまった外貨の硬貨は、銀行などに持って行っても、基本的に硬貨の取り扱いはしていないので、日本円に両替することができません。(本当にごく一部ですが、ドルとユーロの硬貨を扱っている両替所もあります。)
余った外貨の硬貨の使い道
それでは、余ってしまった外貨の硬貨、「タンスの外貨預金」以外の使い道は無いのでしょうか?日本国内で、外貨の硬貨を使う方法をいくつかご紹介します。
ポケットチェンジで電子マネーなどに交換
空港や商業施設などで見かける「ポケットチェンジ」という端末で、外貨を電子マネーやギフト券に交換することができます。
【対応通貨】
紙幣&硬貨…日本円・米ドル・ユーロ・中国元・韓国ウォン
紙幣のみ…台湾ドル・シンガポールドル・香港ドル・タイバーツ・ベトナムドン
【交換先】
交通系電子マネー・楽天Edy・App Store&iTunes ギフトカード・Amazonギフト券・WAON・nanaco
ネットオークションやフリマアプリで売る
世界のコインを集めている収集家、渡航する予定がある人に需要があるようです。ただし、レートよりも安めに設定しないと売れないことも。
お土産にする
多くの小学生ぐらいの子供にとって外国のコインはとても珍しいものです。お土産としてコインをあげると喜ばれるでしょう。
ユニセフに募金する
ユニセフには外貨の硬貨で募金することができます。国際空港の税関検査場付近で募金箱を見かけたことがある人も多いのではないでしょうか?
空港で募金をする機会を逃してしまった場合でも、三井住友銀行、JTBグループ、毎日新聞社にも、ユニセフ外国コイン募金箱が設置されているようです。また、郵送でも募金を受け付けています。(ユニセフ外国コイン募金)
米軍基地のイベントや基地周辺のお店で使う
在日米軍基地内では、米ドルが使うことができます。イベントの際には一般人も基地内に入ることができ、飲食や買い物などを楽しむことができます。米ドルが余っている場合には持って行きましょう。また米軍基地周辺のお店では、普通にドルを使うことができるお店もあります。ただし、あまりにも細かいお金でジャラジャラと支払うと嫌がられるかもしれないので、マナーは守りましょう。
次の渡航のためにとっておく
”使い道”とは少し違うのかもしれませんが、またいつか渡航するかもしれない、渡航したい国の硬貨であれば、次の渡航のためにとっておきましょう。余計な手数料や労力を使わないので、渡航予定があるのであればこの方法が一番良いかもしれません。
余った外貨の紙幣の使い道
余ってしまった外貨は、紙幣なら日本国内でも使えるお店があります。
ヨドバシカメラやドン・キホーテでは、外貨で買い物ができます。ヨドバシカメラでは米ドルが、ドン・キホーテでは米ドル・中国元・ユーロ・台湾ドル・香港ドル・タイバーツ・韓国ウォンの7種類の通貨を使うことができます。いずれもおつりは日本円で返ってきます。
外貨の硬貨をできるだけ余らせないために
日本ではなかなか使うのが難しい外貨は、できるだけ余らせない状態で帰国するのがベストです。
帰国便に乗る直前に使いきる!
一番おすすめの方法です。ほとんどの国際空港の出国審査を受けた後の制限エリアには、免税店やカフェ、レストランなどがあります。高いブランド品以外にも、小さなお菓子やお土産なども売っているので硬貨はここで使いきりましょう。硬貨だけでは支払い額に満たない場合、不足分をクレジットカードで支払うこともできます。
ユニセフに募金する
前述した通り、日本の国際空港の税関検査場付近にはユニセフの募金箱が設置されています。また、航空会社によっては機内で募金をすることもできます。どうしても使いきれなかった硬貨があって、いずれ使い道に困りそうな場合は、ここで募金すると良いでしょう。
まとめ
余った外貨の硬貨は、日本では両替をしているところはほんの一部ですし、使い道がとても限られています。渡航前の外貨両替は最低限の額に抑え、現金以外にもクレジットカードを上手に使うと、外貨が大量に余ってしまうのを防ぐことができます。そして、海外から帰国する際には、帰国便に乗る前にお財布の小銭をチェックして、できるだけ外貨を使いきってから帰国すると、外貨の使い道に困ることはなくなるでしょう。